IOSのバックアップ
・下図のようなネットワークを作ってIOSのバックアップを行う。
★注意点など
・シスコのルータはFTPは使わない。TFTP。
レイヤ4プロトコル | ポート | |
---|---|---|
FTP | TCP | 20/21 |
TFTP | UDP | 69 |
・IOSを見るときはshow versionかshow flash。
・ルータによってはIOSを複数積んでいるものもある。
・IOSはもともとルータに入っている。
・ルータの電源切るときは、startup-configは残さないこと。erase startup-configしてから電源を切る。
・IOSは壊れちゃう、壊しちゃう、消しちゃう…などあるので、バックアップはちゃんととりましょう。
・copy run statとかコマンド間違えると、デフォルトでflash:として認識されるので、flash消しちゃう上にNVRAMのstartup-configにコピーされないという散々なことになっちゃう。tab補完で入力した方がよい。
★手順
PCにTFTPサーバをインストールしておく
(ここでは ↓Poor TFTP Server を使用) →ダウンロードサイト(Vector)
↓
コンソールケーブルとクロスケーブル挿す
↓
ルータ起動
↓
show version か show flash でIOSの情報を確認。
↑show version
↑show flash
↓
デスクトップかどっかに、「IOS」とかわかりやすい名前付けたフォルダ作る(バックアップの保存先フォルダね)
↓
TFTPサーバ起動
↓
selectボタン
↓
保存先に、IOSフォルダを選択
↓
TFTPサーバにIOSをコピー
(IOSはFlashに入っているからcopy flash〜なのです。)
↓
今PCは69番ポートをあけて待ってる状態。長時間このままにしとくのはよくないです。
↓
→show version か show flash で確認したファイル名をコピペ。
↓
コピー先のPCのIPアドレスを入力。
↓
ファイル名はそのままでおけ。エンター。
↓
↑!!!!!!!…は成功してるってこと。うらぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!って頑張ってる様子。(想像)
↓
IOSのバックアップファイルができた。
●running-configもバックアップできるよ!
デスクトップかどっかに、「config」とかわかりやすい名前付けたフォルダ作る
↓
TFTPサーバ起動
↓
configフォルダを選択
↓
TFTPサーバにrunning-configをコピー
R1#copy running-config tftp
(running-configはRAMに入っているけどcopy RAM〜ではないのです。そういうものなのです。)
↑1KB程度のファイルなのですぐさま終わります。
↓
running-configのバックアップファイルができた。
↓
テキストエディタとかで確認できます(メモ帳だと改行されないのでEmEditorとかがおすすめ)
↑こんな感じで。
●バックアップとったTFTPサーバのrunning-configを、ルータのrunning-configにコピー
R1#copy tftp running-config
↓
running-configをstartup-configに保存
R1#copy running-config startup-config
↓
R1#reload
↓
無事にセーブされていたら、すぐにping打っても成功する
●裏ワザ(?)
TFTPはCCNAに出るけど、結構めんどくさい。なので、PC(TeraTerm)からconfigをコンソールケーブルで流し込むワザもある。
バックアップのrunning-configのテキストをコピー。(versionからendまで)
↓
グローバルコンフィグレーションモードに移って、ペースト(特権とかでやったらダメ!絶対!)
↓
スクリプトみたいに1行ずつ実行してってくれます。便利〜
↓
pingで疎通確認。
あれ!? ping通らない!? 設定全コピしたのに…ナゼ!?
そうなのです、このままだと通らないのです。。
ルータはデフォルトでインターフェースがshutdownしているので、no shutdownしないといけないことは周知の事実。
でもno shutdownした設定をそのままコピペしたのに。。とお思いのアナタ。
よくよくrunning-configを見てみてください。
この中にはno shutdownとは書かれていないのです!
コマンド入力せにゃシャッターは開いてくれませんね。
だから、エディタでno shutdownと加えておくか、スクリプト実行した後でfastethernetをno shutdownしてあげなきゃいけません。
その結果…晴れてping通りました。
めでたしめでたし。
●疑問に思ったことを質問してみた
私)IOSのバックアップって大事なことなのに、信頼性の高いTCPで通信した方がいいのでは???別にリアルタイム性必要ないし、もしデータが抜け落ちてたりしたらどうするんだろう。
先生)それは、IOSのバックアップはインターネットを介さずLANで行うからだよ。だいたいPCとルータは直接つなぐか、もうひとつルータを介すくらいだから、UDPでも十分信頼性はあるんだ。TCPにすると、かえって不必要な通信が増えて重くなってしまうから、UDPの方がいいんだよ。