実習やった:VLSMを用いたルーティング
・下図のようなネットワークを作りたい。使えるネットワークアドレスは192.168.1.0/24しかないため、利用するホストの台数に合わせてサブネットマスクの値を変更しながら作ること。ただし各インターフェースには、使用できるIPアドレスの中で一番小さいアドレスを割り当てること。
★注意点など
・
↑これは、ハブやスイッチを介して10台のホストがつながれているという意味。
ルータとハブ/スイッチをつなげてるわけだから、いつもPC−ルータを1対1でつなげてるときみたいにクロスケーブルじゃなくて、ストレートケーブルになるのだよ!ハブ/スイッチとPCもストレートケーブルでつなぐのだよ!
・RIP(v1)はVLSMに対応してないので、v2で。
・自分のPCから、R1、R2にコンソールケーブルを交互にさしながら設定する。(図では省略)
・ホストの数が大きいものから順に割り振っていくとよい。↓のような順番で。
★サブネット化の考え方(ちょっと長め。いらない人は飛ばして読んでね)
使えるIPアドレスは192.168.1.0/24。
それなら192.168.1.0〜192.168.1.255まで使えるじゃん。
ネットワークアドレスとブロードキャストアドレス分引いて254台分割り当てられるじゃん。
サブネット化の必要なんていらないんじゃ?
…なんて考えてしまった私。
あ。そうだった。
上記のネットワークには、ネットワークが6個だった。
192.168.1.0だけじゃひとつのネットワークにしか割り当てられないですね。
しかも⑥みたいにs0同士のネットワークには2台しかコンピュータがつながってないのに、もしそこに
ネットワークアドレス | 192.168.1.0 |
ブロードキャストアドレス | 192.168.1.255 |
s0(R1)のIPアドレス | 192.168.1.1 |
s0(R2)のIPアドレス | 192.168.1.2 |
・・・なんて使っちゃったら、残りの252台分のIPアドレスはどーすんの!?他の①〜⑤のネットワークのPCに使えないし、使わないでおくなんてもったいないじゃん!
・・・ということで、ホスト部に割り当てられてる部分を、さらにサブネット部とホスト部にわけて、LAN内のすべてのネットワークにIPアドレスを割り振れるように設定しよう〜というのが、サブネット化です。
192.168.1.0/24はクラスCのアドレスなので、末尾8ビット分がホスト部になります。
そのホスト部をさらに分解してサブネット部とホスト部に分けます。
どこで分ければいいの?って思いますよね。
それは、ホストの台数分カバーできるビット数のとこで切ればいいんです。
たとえば①のネットワーク。
100台のホストがつながれてますね。
100台分IPアドレスが必要です。
何ビット分のホスト部があれば足りるでしょうか?
2の累乗で考えていきましょう。
2の5乗が32、6乗が64、7乗が128、8乗が256・・・ということは、7ビット分あれば100台分カバーできますね。
↑7ビット分がホスト部。残り1ビットはサブネット部。
第4オクテットだけで考えると、00000000〜01111111まで①のネットワークで使えるということですね。
そして、サブネットマスクの値は、ネットワーク部をすべて1にした値なので、
11111111.11111111.11111111.10000000、つまり255.255.255.128ということになります。
①についてまとめると・・・
ネットワークアドレス | 192.168.1.0 |
サブネットマスク | 255.255.255.128 |
ブロードキャストアドレス | 192.168.1.127 |
f0のIPアドレス | 192.168.1.1 |
ホストに割り振るIPアドレス | 192.168.1.2〜192.168.1.126までのうちどれか |
他のネットワークのホストに割り当てられるIPアドレスは、
192.168.1.128〜192.168.1.255までの残り128コです。
第4オクテットだけで考えると、10000000〜11111111までです。
次は②。
50台分のホストをつなげるようにするには、6ビット分あれば足りますね。
10000000〜10111111まで②のネットワークで使えるということですね。
②についてまとめると・・・
ネットワークアドレス | 192.168.1.128 |
サブネットマスク | 255.255.255.192 |
ブロードキャストアドレス | 192.168.1.191 |
f0のIPアドレス | 192.168.1.129 |
ホストに割り振るIPアドレス | 192.168.1.130〜192.168.1.190までのうちどれか |
他のネットワークのホストに割り当てられるIPアドレスは、
192.168.1.192〜192.168.1.255までの64コです。
第4オクテットだけで考えると、11000000〜11111111までです。
・・・とまぁ、こんな風にIPアドレスを割り振っていく、というのがサブネット化の考え方です。
ちょっとくどすぎたかな・・・
では、↓から本題。
★手順
まずルータ起動して設定、ではなく、各インターフェースに適切なIPアドレスを割り振れるように、計算から始める
↓
IPアドレス | サブネットマスク | |
---|---|---|
① f0 | 192.168.1.1 | 255.255.255.128 |
② f0 | 192.168.1.129 | 255.255.255.192 |
③ ℓ0 | 192.168.1.193 | 255.255.255.224 |
④ ℓ0 | 192.168.1.225 | 255.255.255.240 |
⑤ ℓ1 | 192.168.1.241 | 255.255.255.248 |
⑥ s0(R1) | 192.168.1.249 | 255.255.255.252 |
⑥ s0(R2) | 192.168.1.250 | 255.255.255.252 |
↓
計算が終わったら、
PCの設定
ホストネームの設定
特権パスワード(平文・暗号文)
コンソールパスワード
telnetパスワード
インターフェースの設定
クロックレートの設定
↓
ルータ2台分設定
↓
RIP(v2)の設定
↓
ルーティングテーブルの確認
↓
pingで隣接デバイスと疎通確認